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2006年08月12日

[読書] イノベーションのジレンマ

イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき
4798100234クレイトン・クリステンセン


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今後もIT業界で食っていくつもりなら、とにかく絶対に読んでおけと言われてから、数年が経ってしまったが、この夏やっと読むことができた。四の五の言わずにとにかく読めと言ってくれた人の思いが今は素直に理解できる。もっと早くに読むべきであった。

米国での出版が1997年、日本語版が2000年なので、出版されてからそれなりの年月が経っているが、普遍的な法則について書かれているので、その内容はちっとも色あせていない。今まさに、マイクロソフトとグーグルの関係が、この本に述べられていることに当てはまる。

技術革新には、持続的な技術革新と破壊的な技術革新の2種類があり、後者が出現すると、前者を駆逐してしまう。最近の例で言えば、フィルムカメラを駆逐したデジタルカメラが破壊的な技術革新である。破壊的な技術革新によって生まれた製品は初期段階では既存の製品に価格面、性能面のとちらでも遥かに及ばず、主流市場では相手にされない。しかし、既存製品にはない特徴を備えているために、ニッチ市場では受け入れられ、成長していき、やがて既存製品を駆逐していく。

既存製品の主流企業の中には、乗り換えに失敗し、市場からの退場を余儀なくされてしまうところがある。(デジカメの例ではミノルタ) その原因は、破壊的な技術革新に技術的に対応できないのではない。破壊的な技術は既存の主流企業で生み出されたりしている。しかし、業務オペレーションやコスト構造が主流製品に合わせて最適化されている企業において、初期市場がニッチである破壊的な技術革新の製品への取り組みは構造的に難しい。

このようなことをハードウェア業界を具体例にして説明している。また、経営者がこの破壊的な技術革新にどのように対応すべきかについても述べられている。あまりビジネス書を読む方ではないので、客観性は著しく低いかもしれないが、文句無しに星5つ。

投稿者 nekobara : 2006年08月12日 17:19


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