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2007年07月18日

[読書] 新しいヘーゲル

新しいヘーゲル
新しいヘーゲル長谷川 宏

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リタイアしたら、歴史書(+歴史小説も)と哲学書を読みふける予定でいる。だから、この本はわくわくして、手に取った。しかし、新書で200ページたらずの入門書にも関わらず、よく理解できず、なかなか読み進まない。ビジネス書や実用書は400ページであってもさくさく読み進め、内容もしっかり理解でき、読後感はすっきりしている。しかし、本書の読後感はもやもやだ。それが今の私の力量ということか。orz

著者の長谷川宏さんが、「俺は誰にでもわかるようなヘーゲルの翻訳に命をかける」と情熱にあふれる人だということをすごい昔に叔父に聞いたことがあった。だから、偶然、この本を見つけた瞬間に手に取っていた。そういう、長谷川さんの本なので、難しい専門用語なども、平易な一般的な用語に置き換え、説明もかなり平易に書き下していることは随所に感じられた。

とはいっても、『思考の場合には、自己が自己と対面し、自己の内容や客観が自己にたいしてじかに目の前にある。わたしが思考するとき、対象を一般理念へと消化しないではいないのですから。そこにはまさしく絶対の自由があり、純粋な自我は、純粋な光と同じように、端的に自分のもとにある。自我と区別される対象は、感覚的対象であれ、精神的対象であれ、もはやおそろしいものではない。』(p148)なんて文章に直面すると今の自分では、もう何度読み返しても、わかったようでわかからない。(^^)

とても、全体を理解したとは言いがたいが、ためになる記述はたくさんあった。

『ヘーゲルの弁証法と深く通いあう西洋ふうの対話とはどのようなものか。なにより、むかいあう二人ないし数人の人びとのあいだに、明確な対立と、対立ゆえの緊張が存在しなければならない。というか、個の自由と自立の原理からして、何人かの人間がおのれの信念を開陳すべくむきあうとき、そこに意見の相違があるのは当然の前提であって、その相違を自他にたいしてあきらかにしていくのが対話の重要な課題なのだ。むきあう相手とのあいだになんらかの一致点を見いだすのが対話の目的ではなく、当然あってしかるべき相違点を明確な表現にもたらし、対立する見解のいずれが理にかなっているかを問う、というかたちで思索を深めるのが西洋の対話の基本型なのである。』(p30)

ということで、この部分を再確認できただけでも、本書を読む価値は十分にあったと思う。(もちろん、ここ以外にも、感銘を受けた箇所はたくさんあった。)

何れにしても、とても良い本であった。星は4つの内容だと思うが、私の力量では4つ分吸収してないかも。

投稿者 nekobara : 2007年07月18日 22:09


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