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2007年12月31日
[読書] トヨタの闇
| トヨタの闇 | |
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トヨタは今、絶頂期だと思う。「トヨタ式」に関する知識をある程度仕込んでおこうと思って、書籍を漁っていたら、この本も引っかかってきたので読んでみた。陽あれば、陰あり。どんなに評価されている人物、組織も観点や立場が違えば、負の部分が存在することは避けられないだろう。
いわゆる「トヨタ式」は効率化、無駄の排除という点においてはすばらしい効果・結果をもたらす手法であり、主義である。しかし、実践となるとかなり厳しい。私のようなヘタレには辛いものがあるかもしれない。しかし、それにあえて挑戦してみるのも悪くないとも思える。
さて、この本の主題となるトヨタだが、利益日本一、世界一の自動車メーカーとなれば、国内外で使われる広告宣伝費が尋常じゃない額となり、マスコミ業界への影響力が自ずと高まっている事は間違いの無い事実であろう。まさにガリバーである。そんなトヨタに関する不都合な真実がスキャンダルのようにマスコミの集中砲火のターゲットとなることは、この本が主張するようになかなかないことはうなずける。
とはいっても、タイトルの「トヨタの闇」の「闇」はセンセーショナルな効果を狙ったつけかただと思う。本書は、品質重視をうたうトヨタのリコール台数が「2001年〜2005年の5年間で529万台と飛びぬけている。」(p151)であり、実はダントツのリコール王だと主張するが、シャアトップのトヨタなのでリコール台数がトップになるのはそれほど酷い事ではないのではないかと思う。実際に本書のp159に記載されている「2004〜2006年のリコールランキング」の表では、トヨタのリコール比率は99.9%、ホンダが148.8%、日産が51.1%、マツダが163.9%、三菱が583.4%となっているので、ひとつの指標だけでリコール王と断罪するのは疑問が残る。
リコールの件については疑問が残るものの、厳しい企業風土のために過労死や自殺が発生しているという指摘に嘘はないだろう。特に過労死した内野健一さん(当時30)の件は最近裁判の結果が報道されたり、それに関する論評が新聞に掲載されたりしているだけに非常に胸の痛む内容である。そのイズムゆえに、時と場合によっては一個人を過酷な状況に追い込んでしまう事もあるのだろう。
内容的にはすこし疑問に思う点もないわけではないが、本書は絶頂トヨタの多面体のある側面を知るきっかけの本としては価値があるとおもう。というのも、世間一般的にはトヨタマンセーな本や情報のほうが、圧倒的に多いからである。
投稿者 nekobara : 2007年12月31日 17:53


正しい認識を持つこと
すこし物足りないかな?