« NONDRINKING | メイン | 本日の体操 »

2008年04月08日

[読書] 日本の10大新宗教

日本の10大新宗教 (幻冬舎新書 し 5-1)
日本の10大新宗教 (幻冬舎新書 し 5-1)島田 裕巳

おすすめ平均
stars新宗教の解説書(初級編)
stars組織としての宗教団体の説明
stars良い
starsさらっと
starsもう少し踏み込んでほしかった

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

著者は、かつて売れっ子の宗教学者だったが、オウム真理教に肩入れしたとレッテルを貼られ、強烈なバッシングに会い、大学を追われ、そして、人々の前から姿を消した。が、最近、徐々にではあるがマスコミに登場するようになってきた。

さて、本書は日本において、新宗教と言われる宗教団体を取り上げ、たんたんと紹介している。かつては宗教団体を研究するためにその信者たちと寝食を共にしてまで内部に入り込んで研究した著者にしては、実にそっけなく、どの宗教とも一定の距離を保った記述になっている。

新書という限られた紙幅の中で、10以上の宗教団体について説明しているので、この距離感は決して本書の欠点ではない。新宗教を知る入門書としては、すばらしい内容になっている。各宗教の概略は知る事ができるので、新宗教についてほとんど知識がない私のような人には、読むことの価値は大きい。

ただ、一番印象に残ったのは、『なぜ多くの日本人が自分たちのことを「無宗教」と考える』のかに対する著者の分析だった。

イスラム教徒と同様に、生まれたときから日本の既成宗教の信者になってしまうからである。日本の場合には、既成宗教が、神道と仏教という二つの宗教が組み合わさった特殊な形態をとっているために、自分たちを神道の信者と決める事もできないし、仏教の信者と決める事もできない。そこから、特定の宗教に属していないという意識が生み出される。けれども、現実には神道と仏教にかかわり、その儀礼に参加しているわけで、その点では、ユダヤ教徒やキリスト教徒、さらにはイスラム教徒の場合と変わらない。p22

投稿者 nekobara : 2008年04月08日 22:21


コメント