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2009年08月26日

[読書] 脱ひきこもり―幼児期に種を蒔かないために

脱ひきこもり―幼児期に種を蒔かないために (角川SSC新書)
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副題の「幼児期に種を蒔かないために」にどきりとして、本屋で手に取ってしまった。よく考えたら、子どもはもう小学生なので、この本を読んでも、いまさら手遅れかもと思いながら読んだ。

現在、日本ではひきこもりの若者が推定100万人いるそうで、もしこの数字が正確なら、結構凄いことになっていると思うし、もし自分の子どもが将来そうなってしまったら、やはりいろいろな面できついだろうなぁと思う。

ひきこもりのきっかけは思春期に起きるとなんとなく思っていたので、副題に反応したわけだが、著者は冒頭で、「ひきこもりの種は、幼児期に蒔かれる」と言う。

で、ひきこもりの真因は幼児期の家庭にあるといい、ひきこもりになる人の共通点として、本書p151では、

1)母親にほめられたことがない
2)母親が話を聞いてくれない
3)父親の存在感がうすい
4)いい子を演じてきた

とする。

また、p159では、

1)幼少時、母親からの過干渉/過保護を受け、自分の好きなことに出会うチャンスを奪われている
2)親から褒められた経験が少ない
3)親子の会話が少ない
4)両親の仲が悪い
5)両親がいきいきと人生を楽しんでいない
6)親が教師であるケースが多い
7)家族旅行などで自然にふれた経験が少ない
8)芸術/文化を楽しむ経験が少ない
9)家族全員が楽しい日常生活を繰り広げる暮らしをやっていない
10)成績が悪くないため、手のかからぬ子として教師に放っておかれた
11)いじめを受けた経験がある
12)教師に幻滅を覚えた経験がある
13)家庭で本音で会話する体験がないために、学校でも自分の本当の姿を人に見せられる友人や教師に出会う事がなかった

とある。

ちなみに帯には、

1)母親の過保護と過干渉
2)父親の無関心
3)愛のない家庭環境
4)自分の存在理由の不在
5)親からほめられたことがない
etc....

となっている。

正直、こういう環境や状況で育てば、ひきこもり以外の問題も起しそうである。

多分、うちはこんなに極端な状況にはなっていないと思うんだけど・・・・ 上を見て、そうそう、うちはこの通りだよと思う人はいないよね、自分たちだけは大丈夫ってことで。そう考えると、ちょっと心配かも (^^)

さて、著者は30年以上に渡って、幼児に絵を描かせて心理分析をしてきた人なので、本書の前半は実際の子どもを絵を事例として提示し、その分析結果を述べるとともに、年代によって子どもたちが描く絵がどのように変化していったかも説明している。

そのように、子どもたちの変化を見てきた著者によると、「物わかりがよくて、頭のよい子を育てることが、子どもの将来のためになるという共同幻想」がますます顕著になり、その結果として、子どもを素のままで生かすことを許さない方向に社会が向っている。その結果として、80年代以降急激に問題のある絵を描く子が増え、その9割が男の子だという。

で、ひきこもりになってしまったときの「脱ひきこもり」策は、「生きづらさの解消が先決なのだから、生きて行けそうな場所への移動、これがひきこもりを止める近道だと思う」としている。最後にひきこもり・不登校の支援団体に関する情報が載っている。

投稿者 nekobara : 2009年08月26日 20:10


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