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2009年09月05日
[読書] イスラエル
| イスラエル (岩波新書) | |
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イスラエルのことは、バルフォア宣言、イスラエル建国、中東戦争、PLO、アラファト議長、ガザ、ヨルダン川西岸、インティファーダ、オスロ合意、ラビン首相暗殺、ハマス、パレスチナ自治政府などなど、それなりのキーワードや出来事は知っているけれど、構造的というか、時系列に沿って体系的に把握していない。
そこで、今年の4月に出版され、入門書として評価が高い本書を読んでみた。200ページちょっとの新書にも関わらず、私にとっては知らなかったことばかりで、その情報量に圧倒されてしまった。読後感は、とても消化しきれなかったなぁ、それにしても、想像以上に複雑で、ややこしい問題だよ・・・イスラエルという国の存在は・・・・であった。
ユダヤ人というユダヤ民族はいないという認識は持っていたが、現実のイスラエルに住むユダヤ人は文化的にも人種的にも多様である。東欧、ロシア系の白人からエチオピア系の黒人までが、ユダヤ人である。ユダヤ教の教えに忠実に暮らす超正統派は一部であり、大部分市民はいわゆる世俗的だそうだ。(私の力不足で、世俗的とはどういうことを意味しているのかは、ちゃんと読み取れなかったが)
モザイク国家を維持して行くために、イスラエル国民というナショナリズムを高揚して行く必要があるので、常に共通の敵が必要なんだなぁ。また、イスラエル建国の経緯や地政学的な問題から、彼らは常に強度の強迫神経症的な状態にいて、すぐに軍事行動という過剰反応を示すんだなぁと、思った。
アメリカの覇権力、影響力が落ちて行く、21世紀において、イスラエルもその影響から逃れられないだろう。パレスチナに対して、今まで通りに強攻策(あまりにも酷い強攻策である)を続けてイスラエルそのもの崩壊を招くのか、それとも、パレスチナとの共存を真剣に模索して21世紀も国家として存在し続けるのであろうか?
とにかく、今まで漠然と認識してたことが、いかに正確でなかったかという現状認識を持てただけでも本書を読んだ意味は大きかった。
投稿者 nekobara : 2009年09月05日 20:34

