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2010年12月31日

[読書] ユダヤ人の起源

ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのか
ユダヤ人の起源 歴史はどのように創作されたのかシュロモー サンド 高橋 武智(監訳)

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分かっていそうで全然分かっていない世界のことを少しでも知るために最近はイスラム関係の本を読んできた。そうすると必然的にパレスチナ/イスラエル/ユダヤ関連についてもの知識も必要になってくる。

そこで、手を出した1冊がこの「ユダヤ人の起源」。この本は私にはかなりハードだった。正直、読み進めるのが辛く、字面だけは追うけど、書いている内容がなかなか頭に入ってこなかった。

読み終えての自分なりの解釈は、

1)生物学的、遺伝学的見地からは、ユダヤ民族、ユダヤ人(種)なるものは実際には存在しない

2)ローマ時代のディアスポラ(イスラエルの地から、ユダヤ人が追放された)は、史実ではなくて、ユダヤ教徒が作り上げた神話である

3)かつてユダヤの国があった時のユダヤ人の生物学的、遺伝学的子孫は現在のイスラエルに住むユダヤ教徒よりも、イスラエルによって故郷を不法に占拠されたパレスチナの人々の可能性が高い

を主張し、その根拠を丹念に述べているということだ。

1)については、冷静に考えてみれば著者の主張に納得できる。キリスト教徒はいるが、キリスト人は居ないのに、ユダヤ人がいるのはおかしい。ヒンズー人、イスラム人、仏教人もいない。

2)については、現実的に考察して、当時の科学技術では、何十万人もの人を追放するのは不可能だ。実際にイスラエルの地を追放されたのは、一部の支配層だけで、国民(住民)はその地に留まったと考えるのが、妥当だ。

3)についても、2)の事実を考えると妥当な推測だ。住民は支配層がユダヤ教を布教すれば、それを信じる。しかし、その支配層が追われ、新たな支配層が現れ、別の宗教を布教すれば、したたかに改宗したのであろう。

その他に今年、関連するテーマで読んだ本は、以下の通り。

「不在者」たちのイスラエル―占領文化とパレスチナ
「不在者」たちのイスラエル―占領文化とパレスチナ田浪 亜央江

インパクト出版会 2008-05
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インティファーダの女たち―パレスチナ被占領地を行く
インティファーダの女たち―パレスチナ被占領地を行く古居 みずえ

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投稿者 nekobara : 2010年12月31日 20:57


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